吹奏楽部

吹奏楽部のコンクールやコンサートを楽しもう!

演奏を聴く

吹奏楽部のコンクールやコンサートなどの演奏を聴きに行くのは楽しみですよね。実はコンクールなどには聴き方の注意点やマナーがあるんですよ。子供が吹奏楽部に入部したことで初めて知ることがたくさんありましたのでまとめてみました。ぜひ参考にしてください。

その前に、そもそも

音楽にも興味がないけど、聴きに行かなきゃダメ?

そうですよね。音楽に興味がなかったり、クラッシックが苦手だったり、長時間座ってじっとしているのが無理な方もいます。「コンクールや演奏会のDVDがあるから、わざわざ会場まで聴きにいかなくても・・・」という保護者の方もいます。

でも、できれば一度は会場で生の演奏を聴いてみることをオススメします。録音された音と直に自分の耳で聴く音は、驚くほど違います。また演奏をする会場によっても、音は全く変わります。私は何回か音楽室の練習を見学する機会があったのですが、その時とホール練習での音の違いに本当にびっくりしました。特にコンサートをおこなうようなホールだと、音の迫力や響きが違います。

吹奏楽に興味がなかった保護者がコンクールの応援に来て感動し、その後は熱心に演奏を聴きに来るようになるパターンは毎年あるそうです。自分の子供の部活に興味を持てるというのは良いことですよね。コンサートがハードルが高いと感じる場合には、お祭りやステージイベントなどに参加した時に気軽に聴きに行ってみると良いと思います。

やっぱり自分には合わないなと思った時には、無理に会場に足を運ぶことはないと思います。

それでは本題の吹奏楽を聴く時の注意点について説明していきたいと思います。

吹奏楽部のコンクールを聴くときのマナー

吹奏楽コンクールとは?

コンクールの会場

吹奏楽コンクールとは吹奏楽連盟が主催する音楽コンクールで、中学・高校・大学・一般の4部門があります。7月または8月に地区予選があり、ここで代表に選ばれると上位大会となる支部大会(北海道支部、関西支部、九州支部など11支部)へ出場することができます。支部大会で出場権を獲得すると、全国大会へ進むことができます。

コンクールは課題曲と自由曲の2曲を演奏します。課題曲は毎年5曲ほどが発表され、その中から1曲を選びます。まず課題曲を演奏し、次に自由曲を演奏します。演奏時間には12分以内という規定があり、課題曲の演奏から自由曲の演奏の終わりまでで12分以内にしなければいけません。12分を超過した場合には失格になります。

コンクールの審査方法は全国大会と地方大会では違う部分がありますが、ここでは全国大会の審査を例に説明したいと思います。審査員は9名で、課題曲と自由曲をそれぞれ技術面と表現面で審査をします。得点の上位順から金賞・銀賞・銅賞のいずれかの賞が授与されます。吹奏楽未体験の人は、まずここがわかりにくいと思います。「金賞が1位じゃないの?」そう思いますよね、私もそうでした。わかりやすくいうと、オリンピックのように上位3位で金銀銅を受賞するわけではないのです。出場校は必ず賞をもらえるので、年によっては金賞が多かったり少なかったりします。吹奏楽部はコンクールで、まずは金賞の受賞を、その次には上位大会の出場権を目指します。

吹奏楽コンクールを聴くときのマナー

フルートの演奏

吹奏楽コンクールが、とてもシビアな大会だということはご理解いただけたでしょうか?子供の発表会を見にいくような感じで会場に行って思わぬマナー違反をしてしまったなんて話をよく聞きます。吹奏楽の経験がある方にとっては常識的なマナーであっても、知らなければ守りようがありませんよね。うちの子の吹奏楽部ではコンクール前に注意事項のプリントが配られ、部員はもちろん会場に聴きに来る保護者や家族にもマナーを守ることが徹底されていました。

堅苦しいように感じますが、オーケストラのコンサートや観劇などのマナーとあまり変わりはありません。ごく一般的な常識ですが、大切なのは「会場のみんなで守ること」です。誰か一人だけが守っても意味がありません。参加する吹奏楽部員だけでなく、会場で聴く方も協力して、コンクールを良いものにしたいですよね。

【吹奏楽コンクールのマナー】

  • 演奏中は音を立てない
  • 演奏中は席を立たない
  • 携帯電話の電源はOFF
  • 会場の出入りはセッティング中のみ
  • 課題曲と自由曲の間は拍手をしない
  • ステージに向かって手を振ったり声援を送ったりしない
  • 居眠りする
  • 演奏の録音・録画・写真撮影は厳禁

注意点が多いように感じるかもしれませんが、気をつけることは基本的に「音」です。演奏中に音を立てるのは、最大のマナー違反ですので気をつけましょう。音を立てたり席を立っていいのは、ひとつの学校の演奏が終わり、次の学校がステージでセッティングしている間だけです。会場の出入りもこの時だけで、会場の各扉には係の方がいて演奏が終わるまでは扉を開けることがないように見張ってくれています。決して会場に駆け込んだりすることないように、会場には余裕を持って行くようにしましょう。コンクールのタイムスケジュールはしっかりと決まっているので、演奏の時間をチェックしておくといいですね。

演奏中、会場は緊張感もありとても静かです。そのため、ちょっとした音が響いてしまいますので、十分な注意が必要です。声、時計やスマホのアラーム、ピアスやアクセサリーの音、キーホルダーや鍵の音なども気をつけたいですね。私が実際に経験したのは、おばあちゃんのバッグについてきたキーホルダーの鈴がうるさかったことですね。近くの方が教えてあげたようで、すぐに聞こえなくなったのでホッとしました。あとは足でリズムを取っている方の音も響いてきて気になりました。

携帯電話、スマホの電源は切りましょう。マナーモードもバイブ音が鳴ってしまうのでダメです。会場内のアナウンスでも携帯電話、スマホの電源を切ってくださいと案内していますが、それでも時々鳴ってしまって会場の空気が壊れてしまうことがあります。

会場内は飲食禁止ですので、喉が渇いたりした場合には一度会場から出てロビーなどで飲むようにしましょう。くしゃみや咳が出る場合にはハンカチなどで口を覆ってください。のど飴を会場で食べたりしている方もいますが、飴を開ける時から音がするし飴によっては匂いもするので、はっきり言って周りの人にはバレています。

マナー違反はダメ

コンクールによっては就学前の子供の入場ができない場合もあります。母子室がある会場や、モニターのある別室を用意してくれる会場もありますが、小さなお子様連れであれば事前に確認しましょう。あとは、自分が聴きに来た学校以外の演奏にも同じように拍手をしてほしいと思います。演奏中に居眠りをしている方もいますが、ステージからしっかり見えるそうです。演奏を聴くのも疲れますので、眠たくなったら一度席を立ってロビーなどで休憩を取るのがベストですね。

審査員は会場の2階席など、ステージや会場がよく見える場所から審査をしています。その審査の邪魔になるので、演奏と演奏の間のセッティング中であっても、スマホの電源を入れるのはやめましょう。時間やメールのチェックのために短時間だけ電源を入れて、また切っている人もいますが、電源を入れるなら一度ロビーに出ましょう。

会場内には係の人がいて、マナー違反の方がいた場合には注意をします。どこの学校の関係者かわかった場合には、吹奏楽連盟から学校へ厳重注意が来ることもありますし、最悪の場合には失格になることも考えられます。保護者が頑張っている部員の足を引っ張るようなことがあってはならないので、マナーはきちんと守りましょう。

コンサートを聴くときのマナーや楽しみ方

楽譜の写真

【コンサートのマナー】

  • 演奏中は音を立てない
  • 演奏中は席を立たない
  • 携帯電話の電源はOFF
  • 会場の出入りは曲と曲の間に
  • 演奏の録音・録画・写真撮影は会場の指示に従う
  • ブラボーのタイミングに注意

吹奏楽部はコンクール以外にも、定期演奏会やイベントステージなどで演奏を聴ける機会があります。演奏中は静かにするという点ではコンクールと変わりませんが、お祭りなどのステージではそこまで厳格に守らなくても大丈夫な場合が多いです。曲によっては手拍子をしたり、演奏会ならではの楽しみ方ができます。

注意点としては、演奏の録音・録画・写真撮影が可能なのか確認をしてください。参加したイベントによっては撮影が禁止の場合もあります。また撮影が可能な場合にも、他の人の迷惑になるような撮影の仕方は避けましょう。カメラを自分の頭よりも上に上げて撮影している方が時々いますが、後ろの方が見えないのでやめましょう。撮影が許可されていたとしても、スマホで撮影する場合には極力シャッター音は消すと良いですね。1枚、2枚ならいいですが、演奏中ずっとシャッター音が鳴っているのは周囲の方に迷惑になります。

吹奏楽では曲の中でソロパートがある場合があります、ソロを演奏する方が立ち上がりますのですぐにわかると思います。ソロが終わるとソロ奏者はお辞儀をしますので、そこで拍手をします。(コンクールではソロ演奏があっても拍手はしません)

カラフルな音符

吹奏楽の演奏後に「ブラボー!」という掛け声を聞いたことはありませんか?吹奏楽では素晴らしい演奏には賞賛を込めて「ブラボー」という習慣があります。吹奏楽部員にとっては大きな拍手やブラボーの声が、とても嬉しいそうですよ。ただ、演奏が終わりきらないタイミングでのブラボーはNGです。最後の音の余韻までが曲なので、その余韻を消さないようなタイミングが必要です。絶対に言わないといけないということではないのですが、そういう賞賛の仕方もあるということを知識として知っておくと良いと思いますよ。

私は初めて演奏会の会場で「ブラボー!」の声を聞いて、とってもびっくりしましたが、その声でさらに会場が盛り上がったので感動しました。地区予選によっては、審査の邪魔になるためブラボーは禁止されている大会があるという話も聞きました。全国大会ではブラボーの声が聞かれるので、会場や大会によって違うのかもしれませんね。

ブラボー以外にもスタンディングオベーションというものもあります。観客が立ち上がって拍手をすることです。ブラボーとともに最大限の賛辞の表現ですね。日本でも浸透してきましたが、なかなか直に目にすることはないですよね。ブラボーもスタンディングオベーションもしようと思ってするものではなく、感動のあまりに思わずおこなってしまうものなので、それだけ素晴らしい演奏に出会ってみたいですね。

まとめ

吹奏楽コンクールや演奏ステージを聴く時のマナーや注意点を具体的に紹介しました。運動部は試合の応援で声援を送ることができると思いますが、吹奏楽部では基本的に拍手なので、なかなか声援を送るということはできません。ですが、うちの子の話では「拍手にもあったかい拍手と、そうじゃない拍手があるから、本当に感動してくれた時の拍手は分かるし嬉しい」ということでなるほど!と思いました。拍手でも、きちんと演者に伝わっているんですね。

私自身が吹奏楽のことを何も知らなかったので、子供が吹奏楽部に入部したことで新しいことをたくさん知りました。わからないことを子供に教えてもらったりして、また知ることで吹奏楽を聴くのがとても楽しくなっていきました。コンクールは緊張感があるので行きにくいと思われた方は、演奏会や他のステージイベントなどに足をはこんでみるのがオススメですよ。


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